
不動産業界は給料が高いって聞いたことがあるけど、どうして一般のサラリーマンと比べて給料が高いんだろう?未経験の自分でも転職できるのだろうか?
これらを解説していきます。
・不動産業界の給料は一般と比べてどれくらい高いのか
・なぜ稼げると言われているのか仕組みは?
・未経験でもできるのか
不動産業界は、収入が高い業界ランキングでも日本でトップ10に入ります。
給料が高い不動産業界へ転職を考えている方、不動産投資をする前に不動産業界で働き知識をつけたい方などは転職活動をする前に、この記事で理解を深めておきましょう。

この3分程度で読める記事です。最後には不動産業界で働きたい方向けのおすすめサービスもご紹介しています。
給料が高いと言われる理由

不動産業界は、なぜ給料が高いといわれているのでしょうか?
一般的な年収と比べて実際どれくらいの給料の差があるのかを解説していきます。
一般のサラリーマンと比較して
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果」によると全給与所得者の平均給与は441万円、厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査(P17)」によると、不動産業界全体の平均年収は446万円でした。
一般的な平均給与とあまり変わらない年収なのになぜ不動産業界は稼げる職として注目されているのでしょうか?
なぜなら不動産業界は様々な業種や業態、職種があり、一部の業種や職種は給料が高いのです。
実際に、年間で数千万円の給料を得ている人が存在するのも事実です。
もし、給料にこだわるのであれば業種や業態、職種をしっかりと選びましょう。
業態や職種などによって給料は異なる
不動産業界の中でも業態や職種、業種などによって給料が異なります。
職種は営業、管理、仕入れ、事務の4つがありますが、高収入を期待できる職種は営業です。
高収入が期待できる営業ですが、業種によっても収入が変わってきます。
例えば売買仲介、賃貸仲介の業種です。
こちらの2つの年収は大きく異なります。
なぜなら1件の契約で動くお金が大きく異なるからです。
例えば賃貸仲介の場合、基本的には物件の1ヶ月分の賃料相当額を仲介手数料として受領します。
1件あたり数万円から数十万円と少額なため、多くの報酬を獲得するためには、沢山の契約を得なければいけません。
一方、売買仲介の場合は主に物件を買いたい人に対して営業活動を行い、マンション・アパート・戸建住宅などを売る仕事であり、一定割合を乗じた金額を仲介手数料として受領します。
1件あたりの契約金額は数百万から数十億円と多額となるため、1件の契約でも多くの報酬を獲得することができます。
契約獲得の難易度は、売買仲介の方が高くなりますが、売買仲介の方が賃貸仲介よりもより多くのインセンティブを獲得できるチャンスがあるのです。
稼げる仕組み
不動産業界は報酬が高いため、固定給は低く設定されていることが多いです。
しかし、インセンティブが高いため勤続年数に関係なく、20代でも年収1,000万円や2,000万円を獲得している営業マンも多く存在しています。
例えば、固定給が月額20万円、インセンティブが20%という制度の会社で5,000万円の契約を30件行った場合、年収は以下のとおりです。
固定給240万円+手数料収入額(5,000万×30件×3%)×インセンティブ20%=1,140万円
「宅建Jobマガジン」より
会社の規模やエリアによっても契約獲得のしやすさなどは異なります。
そのため、ただざっくりと業種などで選ぶのではなく、企業選びもしっかりとしていきましょう。
【2022年】平均年収が高い不動産企業トップ5
こちらが平均年収が高い不動産企業ランキング一覧、1位~5位です。
順位 | 企業名 | 年収 |
1位 | ヒューリック(東京) | 1761万円【上昇傾向】 |
2位 | 日本商業開発(大阪) | 1501万円【上昇傾向】 |
3位 | 三井不動産(東京) | 1263万円【上昇傾向】 |
4位 | 三菱地所(東京) | 1248万円【上昇傾向】 |
5位 | 東急不動産ホールディングス(東京) | 1114万円【下降傾向】 |
これらの企業は認知度が高く年収は非常に高いですが、転職が困難なことも事実です。
社員数は多い企業ですが、新卒採用は少人数、中途採用についても消極的であるという特徴があります。
未経験でも活躍することができるのか

契約すればするほど年収が上がる不動産業界ですが、実務経験がなく未経験でも働くことができるのでしょうか?
未経験で活躍している人の例なども挙げて解説していきます。
未経験で開業し年商5億円を達成した「和田京子さん」
79歳という年齢で宅建資格を取得し、80歳で開業した「和田京子さん」
不動産開業に大成功し年商5億円を上げるまでに成長しています。
宅建の資格を取得する前の60年間は主婦一筋の生活でそれまでに社会に出たことはなかったそうです。
開業した当初「和田京子さん」は、不動産業界の実務経験が無かったため相当な苦労を体験し、色々な工夫や努力を重ね、最終的に他の不動産会社と差別化をするために24時間年中無休、買主への仲介手数料無料という経営を行い、大成功を果たしました。
未経験でも地道な努力を重ね、結果に残すことができる不動産業界は、実務経験が無くてもチャレンジができ、夢のある職業だといえます。
未経験で転職しやすい業種
結論は、不動産業界への転職は未経験でもできます。
ただし、事業内容や仕事内容によって転職の難易度が異なります。
比較的未経験でも転職しやすい業種は不動産仲介です。
会社によっては、厳しいノルマがありプレッシャーを感じてしまうかもしれませんが、不動産知識を身に付けたい方や、徹底的に努力し評価されたい人にはおすすめの業種です。
その他にも、不動産販売や不動産開発などの業種がありますが転職難易度は高めです。
不動産販売であれば、宅建や建築関係の知識または、無形商材の営業経験があれば未経験でも採用されることはありますが、不動産開発の場合は大手の開発を手掛けるような業種になるため、高い専門性が求められます。
もし、これらの業種を希望している場合は、転職前に勉強や実務経験が必要になります。
将来は独立したいという向上心を持った人は結果がでやすい
不動産業界に一定期間勤めた後、不動産会社を自分で経営する人がいます。
開業資金はかかりますが、大成功すると従業員として働いている給料より、はるかに多い報酬額を獲得できるからです。
また、不動産仲介業は参入障壁が低いと言われており、独立開業する人も多いです。
不動産業界に会社員として勤め、良い成績を収めている人であれば、開業をした方が給料が良いこともあります。
将来、独立開業をするという向上心を持ち結果を残していける人であれば、会社員でも高い報酬を貰えることができますし、実務経験を積んで開業できるチャンスもあるのです。
【自分はどれくらい稼げる?】不動産業界のプロに相談してみる

不動産業界と言っても、様々な業種や職種、企業があります。
自分にはどのようなところが適しているのかをプロに相談することによって、自力で調べるよりも効率がよくより良い企業を紹介してもらえる可能性が高いです。
自分がどれだけの手取りを稼ぐことができるのかを診断してもらいましょう。
こちらの宅建Jobさんでは、宅建の資格がない方や未経験でも不動産業界に興味がある方まで幅広くサポートしています。
自力では見つけることができない非公開求人も1000件以上保有しているエージェントです。
自分に適した企業を見つけてもらうために、自身のこだわりを情報が豊富なプロのアドバイザーに相談しながら転職活動をしていきましょう。
給与条件の交渉も面接対策もしていただけます。

まとめ
未経験でもチャレンジできる不動産業界は、実務経験を積むことによって独立ができたり、契約を獲得すればするほど自身の年収を上げることができる魅力的な職業です。
もし不動産業界に興味がある場合はセミナーに行き知識をつけたり、不動産のプロに相談をし、情報収集をして様々な企業や職種の中から最適な就職先を見つけましょう。
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